至道無難
2018年    10月   
1 (月)
2 (火)
3 (水)


武道の稽古を通じて何を学ぶか。それは取り組む姿勢、だろう。目標を立てる。それに向かって一歩、一歩。道場には始まる前には来てなければならない。自らすすんで準備。そういう謙虚さだ。終ったら片付け。始末をつける。その繰り返しが人間を作る。何も難しいことではない。


名月や 我に神なし 仏なし           無得庵是空
4 (木)
5 (金)
6 (土)
7 (日)
8 (月)
体育の日
弄巧成拙

武術の動きに派手さというのはない。当たり前のことをどなときでも当たり前にできること、だろう。かっこよくやろうと思ってはならない。それは無意識、無為自然、自然体、これが技の結果。稽古の無意識の積み重ね。何も難しく考えてはいけない。弄巧成拙。上手くやろうなどと思うな。

こうくれば こう打ち返せ 秋の雲         無得庵是空
9 (火)
10 (水)
11 (木)
12 (金)
13 (土)
14 (日)
15 (月)
16 (火)
スローライフ

合気道の技は神秘的なもので、触れたら一瞬飛ばされる。指先でチョロット相手を倒してしまう。そういうイメージがあり、そう思ってやっている人もいる。ところがそれは大間違いで、スローライフ、なのだ。基本的な動きの繰り返し。これを続けられるかどうか、だ。やってると、知らない内に、心と身体が出来上がって行く。感覚が養われていく。これなんです。

完璧は 目指さぬがよし 秋の暮          無得庵是空
17 (水)
18 (木)
まだまだ

黒帯になるのが最終到達点ではない。そこからまだまだ修行は続く。合気道の稽古に対して誤解があるようだ。袴を着けてから、すべてが始まる。身体の動きや心構え、維持して行くのは容易ではない。何かをつかもうとしているのに、止めてしまうと稽古を始める前のただの人になってしまう。少しずつ、少しずつ、なのだが。

気にするな 一歩前へ出よ 秋の雲         無得庵是空
19 (金)
20 (土)
21 (日)
22 (月)
受身三年

こういう時代だから畳の上で日本の伝統的な武道を子供にやらせるのはいい。厳しく礼儀作法が指導される。これは集中してやらなければ身につかない。勝手なことをあちこちで勝手にやってては道場ではない。受身三年というが、受身だけでなく身辺のこと理解するためには、そのくらい時間がかかるということだ。出来なければ稽古は無理だ。


まだ遠し 受身三年 野分晴れ         無得庵是空
23 (火)
24 (水)
25 (木)
26 (金)
27 (土)
28 (日)
29 (月)
坂道を登るように

合気道には試合がない。強いのか弱いのか。自分の道場での位置がわからない。ただ稽古というのは坂道を登って行くようなものだ。絶えず前進してなければならない。ここなのだ。三日で登ってきても休めばあっさり後戻りしてしまう。たゆまずこつこつなのだが。はじめは誰でも大変な意気込みだ。ところが熱が冷めてしまう。すると身体は元に戻ってしまう。続けると驚くほど上達するのだが。

修行とは 上る坂道 薄紅葉         無得庵是空
30 (火)
31 (水)