至道無難
2018年    8月   
1 (水)
2 (木)
3 (金)
4 (土)
5 (日)
6 (月)
無心

「うつるとも月も思わず うつすとも水も思わぬ 広沢の池」。この言葉は、塚原卜伝とも沢庵だとも、柳生宗厳がいった、といろいろなのだ。要するにこれが武道の奥義だ、というのだ。なんのこだわりもない。自然のまま。無であり、空であるのだ。極意とは、捨ててしまえ、ということ。

身を捨てよ 浮ぶ瀬もあり 夏盛ん         無得庵是空
7 (火)
8 (水)
9 (木)
10 (金)
基本の稽古

稽古の時間は2時間。その7割は基本的な身体作りに費やす。これは合気道青葉塾道場独特な稽古法で、続けると目に見えて動きがよくなる。お互いに身体が出来上がると合気道の技は素直になってくる。その基本的な身体育成法をひたすら続けることが、稽古なのだ。もうこの辺で、と驕りはご法度。

驕るなよ 一夜限りの 初月夜           無得庵是空
11 (土)
12 (日)
善寺30年

合気道青葉塾道場の夏の合宿、真言宗の山梨・勝沼の大善寺に通って、今年で30回目。そう平成元年、この年が第1回目だった。それまで長野の白馬でやってたりしていたが、葡萄の勝沼にしてから、お寺のしきたりが入ってから、いろいろと充実してきた。2泊3日で合気道の技がすんなりと身につくものではない。お寺と自然の中と人のつながり寝食を共にする、この意義は大きい。

難しく 考えるなよ 夏終る          無得庵是空
13 (月)
14 (火)
15 (水)
16 (木)
17 (金)
18 (土)
19 (日)
20 (月)
21 (火)
22 (水)
23 (木)
24 (金)
25 (土)
26 (日)
27 (月)
28 (火)
29 (水)
30 (木)
八月侭

8月がもう終る。酷暑、猛暑、激暑、こんな暑い夏は経験したことがない。それでも、なんやかやあっても道場に出る。単純な動きを繰り返す。武道はパフォーマンスではない。人間がどこかに置いてきてしまった、本来の人間らしい動きをとりもどすこと、それが武道・合気道の稽古なのだ。急ぐことはない。ゆっくりと、ひと足ずつ、ひと足ずつ、である。

道場の 隅で八月 終わりけり          無得庵是空
31 (金)