さとり

さとり

木こりが木を切り倒していると、変わった動物が現われた。角が一つで目が一つ。珍しい動物だ。これがさとりというんだな。捕えてやろう、と思った。すると、「おい、オレを捕まえるのか?無理だな」という。それからこっちの思うことがすべて悟られてしまう。これじゃあどうもこうも仕方ない。仕事にとりかかろう。無視して木を切ってると、斧が自然に飛びぬけてさとりの頭を打ち抜いてしまった。武術は無念無想になれば上等。武術の妙味はそこにあるという「さとり」のお話である。

本多青仁斎靖邦のひとりごと
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嘉納治五郎

嘉納治五郎

講道館柔道の嘉納治五郎。なかなかの人物で日本古来の柔術をうまくまとめて世界の柔道に仕上げてしまった。初期の門弟は各派柔術の猛者である。西郷四郎は、会津藩、大東流柔術の流れを汲む。木村の前に木村なし、の昭和の柔道王、木村政彦は熊本の三大柔術、四天流、扱心流、竹内三統流を稽古していた。それをうまく講道館が。木村の師匠が、牛島辰熊。鬼の辰熊であり、これも柔術から講道館へ。嘉納治五郎は柔術の乱取りを試合形式にした。ここで武術である柔道がスポーツになってしまったのだ。嘉納治五郎、柔道をこういう形にしようとは思わなかった。ある年齢が来ると、高段者たちには、植芝盛平翁の合気道を勧めていたという話が残っている。

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保科正之

保科正之

大東流合気術に植芝盛平翁が出会ったのは会津藩の武田惣角がこの秘伝を身につけていたからで、弟子になって、修得している。会津と甲州の武田源氏とどういうかかわりがあったのか。これが歴史の妙である。会津藩初代は保科正之。徳川家康の孫。信濃高遠藩の養子になる。この藩は元武田家の家臣団。これが会津藩に移るのだ。新羅三郎源義光の秘伝・大東流合気術はここで脈々と引き継がれる。最後の家老、西郷頼母、これが武田惣角に引き継ぐ。西郷頼母の養子に西郷四郎がいる。あの姿三四郎のモデルである。大善寺はその武田源氏、終焉の地なのだから、このあたりがなんとなく歴史の重さを感じさせる。とにかく、合気道を志すもの、このあたりの空気、感じていいだろう。


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甲斐の金山

甲斐の金山

甲斐武田が栄えたのは各地に金山があったからだ。越後の上杉には佐渡がある。奥州平泉の藤原、頼朝がその力を恐れたのはやはり金である。武田の隠し金山の一つが大善寺の裏山、大滝山。合宿中はそこで昼飯を作る。その水源に滝がある。クルマで30分。金塊はその上部の男滝あたりだといわれている。武田勝頼亡き後、ここを治めたのが徳川家康。家康の腹。裏には、やはり金がちらつく。

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写真の上あたり男滝。今年は勢いがない。
逃げ恥

逃げ恥

大東流合気術という武術の祖は新羅三郎源義光という。合気道のルーツだ。武田源氏の第一代でもある。武田信玄はその19代目。この大善寺は菩提寺である。由緒のあるお寺での合宿。みんなで雑魚寝。広い世界を飛び回る。今年は、星野源主演のテレビドラマ「逃げ恥」(逃げれば恥だが役に立つ)の舞台になったそうだ。最後に座禅を組む薬師堂で座禅をするシーンのロケがあった。今年一番注目されているお寺がこの大善寺。そこに寝泊りした3日間。何かいいことがありそうな。

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大東流合気術

大東流合気術

7月28日、29日、30日、山梨の勝沼に行く。大善寺という国宝級のお寺で合宿。武田信玄の菩提寺。合気道の源流はこの武田にある。大東流合気術は武田源氏の祖、新羅三郎源義光であり、その大東流という名称は新羅三郎の館、大東館から来ている。合気道という武術にとってはそれはそれは由緒のある寺なのだ。そこで合気道の合宿なのだから身が引き締まる。

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離見の見

離見の見

世阿弥の能の世界。舞台の見せ場を「花」に例える。さわりのこと。客の好みは千差万別。そこを工夫して演じろという。目を前に見て、心を後に置け、ともいう。自己陶酔しない。武術も同じ。稽古している自分を離れて客観的に見つめよ。自分を突き放せ。永遠の彼方から自分を見つめると、これでいいということは、まずない。

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平成29年7月24日
百から百から

百から百から

平櫛田中という彫刻家の白寿の色紙に「六十七十ははなたれこぞうおとこざかりは百から百から」というのがある。私も七十四。まだはなたれこぞうだ。合気道という武道を始めて半世紀。おとこざかりの白寿までやってみよう。それには無理をしないこと。合気道は年取って若い者と同じ稽古スタイルでは怪我をする。相撲の親方が現役の関取と稽古するようなもの。彫刻の世界とは違うのだ。修行は心だ。心を錬る。合気の術の鍛錬に、少しずつ、少しずつ、邁進して行く。これが修行。

本多青仁斎靖邦のひとり稽古
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平成29年7月14日
千鍛萬錬

千鍛萬錬

合気道という武道を始めるとある程度やると、もうこれでいいということになって、やめてしまう人が多い。勝負もないし、やっていても漠然として、今どのあたりにいるのか、自分の位置がわからない。ここまで、と自己限定して気持ちをストップしてしまう。気が切れてしまうのだ。武術は、千鍛萬錬。鍛えるのにまず1000日(約3年)、それから27年、10000日でやっと回りが薄っすらと見えてくる。何かわかるようになるまで30年ということ。剣豪、宮本武蔵が修行の極意を、そういっている。

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7月の合気道無料体験の日程 どうぞ一度体験してください。

 7月13日(木)  18時30分から20時30分  青葉台道場
 7月22日(土)  18時00分から20時00分  青葉台道場

前もってお電話ください。

◆体験したいのだがその前に少し相談したい、そういう方には相談コーナーがあります。お電話ください。どんなことでもお答えします。08067564885です。

稽古日は週3回ですが、1回でも2回でもかまいません。週1回のペースで稽古をしましょう。

平成29年7月3日
合気道青葉塾道場
http://www.ningenkobo.com/aikidou
TEL 045-902-1808
info@ningenkobo.com
武道とは

武道とは

剣術や杖術、柔術などの武術は徳川の世に変わり安定した社会になって、武士のたしなみとして武道となった。戦国時代は戦。戦場での働きがすべての評価になる。もたもたした動きでは役に立たない。荒らしい。気取ってはおれない。何が何でも相手を倒さねばならない。それが平和な世の中になって武術が武士の作法を学ぶ場として武道になった。茶道、華道、などと同列なのだ。それが今の世に評価されるのは何故か?日本の武道が何故今世界にひろまって行くのか。

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7月の合気道無料体験の日程 どうぞ一度体験してください。

 7月13日(木)  18時30分から20時30分  青葉台道場
 7月22日(土)  18時00分から20時00分  青葉台道場

前もってお電話ください。

◆体験したいのだがその前に少し相談したい、そういう方には相談コーナーがあります。お電話ください。どんなことでもお答えします。08067564885です。

稽古日は週3回ですが、1回でも2回でもかまいません。週1回のペースで稽古をしましょう。

平成29年6月26日
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