全日本合気道演武大会

5月27日、晴れた。全日本合気道演武大会、日本武道館で始まって40年。盛大になった。外国からの外人演武。ツアーでやってきたんだろう。合気道の海外でのひろまりは何なのか。相撲も両国の国技館には外国から大勢やって来ている。日本人こそ日本人を取り戻せ。

田安門 武の礎や 五月空           無得庵是空
写真 九段下から歩いて来ると田安門から日本武道館  菩提亭写多・撮影
平成29年5月29日
至道無難 山波平九朗

道連れ

居合というのは武術的身体能力の維持、という観点からすると、生涯かけてやるものだろう。ひとりで出来る。勝ち負けはない。いつでもどこでも剣を持っていて、振れる空間があればいい。戦う相手と言えば己だろう。合気道という武道を追求して行く道中、その仲間なのだ。

困難に 逢うこれ我が師 業平忌         無得庵是空
写真  本多青仁斎靖邦のひとり稽古 孤舟道場   菩提亭写多・撮影
平成29年5月26日
至道無難 山波平九朗

中山一貫斎

伊豆の韮山に行ったことがある。反射炉が世界遺産になったので車で行ってみた。治めていたのが江川太郎左衛門。鉄は開国をせまる米国との一戦、大砲製造のためだ。持っていた愛刀、中山一貫斎はここで刀作りの修行をしている、と後で知った。引き寄せたのだ。刀というのは不思議なものである。今振っているのがその中山一貫斎。

前を向き 後を向くな 五月果つ       無得庵是空
写真 本多青仁斎靖邦のひとり稽古 孤舟道場 菩提亭写多・撮影
平成29年5月23日
至道無難 山波平九朗

バイカル号

1967年、横浜から船、ソ連の「バイカル号」に乗って、モスクワを経由してイランに行った。24歳。デマバンド山に登るための早大学生登山隊。初めての海外旅行。ナホトカが初めて足を踏み入れた外地。その時の経験が日本の文化伝統の武術への回帰、きっかけだった。

大賢は 愚かなる如し 夏きざす          無得庵是空
写真 本多青仁斎靖邦のひとり稽古 孤舟道場    菩提亭写多・撮影
平成29年5月18日
至道無難 山波平九朗 

水の流れ

手首の腱鞘炎でひとり稽古を休んだ。これは職業病だと思っている。剣を振ると手首にかなり衝撃が来る。周期的にやってくる。湿布薬を貼って固定していたら治った。元に戻ったのでまた剣を振る。こういうのは気にしないで前を向いて挑戦だ。後は向かない。そういう気持ちで修行はするものだ。

水の流れ 先を争わず 五月雨         無得庵是空
写真 本多青仁斎靖邦のひとり稽古       菩提亭写多・撮影
平成29年5月16日
至道無難 山波平九朗

先々の先

こういう時代なのだ。武術を学んで何かをつかむことだ。技を上手にかっこよくやるというのは結果である。あせらない、あきらめない。深いものは楽しくやればいい。千日の稽古を鍛といい、万日の稽古を錬、というのだ。

夏立つや 先々の先 要諦なり        無得庵是空
本多青仁斎靖邦のひとり稽古 孤舟道場    菩提亭写多・撮影
平成29年5月12日
至道無難 山波平九朗

水郷佐原

佐原に行った。水郷佐原だ。5月の連休。電車を使った。このあたりは香取という。香取神道流の祖、飯篠長威斎、その弟子、塚原卜伝、を生んだ。宮本武蔵が囲炉裏端に座っていた卜伝に挑む。さっと鍋の蓋で、卜伝、武蔵を制してしまう。そういう武術の逸話の地。

蓋が武器 卜伝流や 五月川           無得庵是空
写真 本多青仁斎靖邦 ひとり稽古        菩提亭写多・撮影
平成29年5月3日
至道無難 山波平九朗

もうと思うな

このところひとり稽古の居合は模擬刀を使っていた。軽い、振りやすい、樋があるから、ヒュウという音が出る。気分がいい。74歳の誕生日の翌日、25日、真剣を使った。重い。ゆっくりと振る。ところが気持ちが爽快になった。これだ。74歳から気分一新、まだまだ、これからなのだ。挑戦だ。

馬酔木咲く まだと思えば のぼり坂          無得庵是空
 本多青仁斎靖邦 ひとり稽古            菩提亭写多・撮影
平成29年4月28日
至道無難 山波平九朗

春の露

合気道の余技として杖道と居合道を始めたのは50代の終わり。これはよかった。別の角度から合気道を見ることができた。それといつでも一人で出来るということ。時間とわずかなスペースがあればすぐに無の世界に入り込むことが出来る。上手くなろう、などと変な欲はない。24日で74歳。捨てる、ということだろう。

こつこつと 積めば修行ぞ 春の露          無得庵是空
 本多青仁斎靖邦 ひとり稽古            菩提亭写多・撮影
平成29年4月21日
至道無難 山波平九朗

そのまま

武術の基本は剣、日本刀の扱い方だと思う。これを振ることによって身体能力がたかまる。腰を鍛える。野球のバットの素振りだと思っている。いつでもどこでもこれをやる。抜いて斬るという動作。ただそれだけでよい。

抜いて斬る ただそれでよい 木の芽雨      無得庵是空
写真 本多青仁斎靖邦のひとり稽古      菩提亭写多・撮影
平成29年4月18日
至道無難 山波平九朗
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