ならぬものはならぬ

福島・会津藩の「什の掟」。6歳から9歳までの藩士の少年たちは10人ぐらいの集まりを作る。それを「什」という。その日やったことの反省をする。弱いものをいじめなかったか?などを班長がそれぞれ問う。最後が「ならぬものはならぬもの」、で締めくくる。当時、いじめの問題など起きなかった。教育の根本である。NHK大河ドラマ「八重の桜」に、「ならぬものはならぬ」とよく出てくる。

事において われ後悔せず 草青む   無得流俳句  無得庵是空
写真  本多青仁斎靖邦のひとり稽古    菩提亭写多・撮影

平成25年2月25日 
至道無難 山波平九朗

チャップリン

BSでチャップリンの「モダン タイムス」を観る。かなり前に観ているのだが、覚えてない。1936年、無声映画時代の名作だ。その新鮮なストーリーに引き込まれ、チャップリンの演技に感動。下半身の動きは武道の世界だ。制作・脚本・監督・主演というスーパースターだった。

無と空や 剣禅一如 臥龍梅        無得流俳句 無得庵是空
写真 本多青仁斎靖邦のひとり稽古      菩提亭写多・撮影

平成25年2月22日
至道無難 山波平九朗

次郎長親分

幕末の山岡鉄舟と清水次郎長との交流が面白い。勤皇方の総大将西郷隆盛に会うために山岡鉄舟江戸を発った。江戸を戦火から守るためである。清水港の近くで官軍に誰何された。剣の達人も逃げ足は早い。望嶽楼という旅籠にかくまわれ次郎長親分に助けられる。そのことが江戸を戦火から守る大変なドラマを生むのだ。男と男の付き合いは明治になってからも続く。

梅が香や 無念無想で 剣を振り     無得流俳句 無得庵是空
写真 本多青仁斎靖邦のひとり稽古    菩提亭写多・撮影

平成25年2月19日
至道無難 山波平九朗





会津と合気道

京都守護職につく会津藩主・松平容保。NHKドラマ「八重の桜」は幕末の志士側からでなく取り締まった方からだから展開が面白い。尊王攘夷の本意は倒幕。勤皇か佐幕か?鎖国から開国。短い期間でくるくる変わって行く。回天。合気道のルーツは会津にある。その大東流柔術は会津に生まれる。

第二教 手首固めるや 春浅し        無得流俳句 無得庵是空
写真  本多青仁斎靖邦の演武         菩提亭写多・撮影

平成25年2月18日
至道無難 山波平九朗

慢心すな

慢心は芸事の敵。それは進歩を止めてしまう。無欲、無私。ただひたすら己を磨く。少しずつ、少しづつ。謙虚な練磨姿勢。

繰り返す 一教腕押さえ 春寒し     無得流俳句 無得庵是空
写真  本多青仁斎靖邦の演武       菩提亭写多・撮影

平成25年2月16日
至道無難 山波平九朗

人間道

昭和33年制作「大いなる西部」DVDを観る。グレゴリー・ペックの「静」対チャールトン・ヘストンとチャック・コナーズの「動」の対決シーンがいい。日本の武術の達人の逸話のようだ。合気道の修行は人間修行。気負うことはない。自然体で。

風光る  肩の力を 抜けという   無得流俳句 無得庵是空
写真  本多青仁斎靖邦のひとり稽古   菩提亭写多・撮影

平成25年2月14日
至道無難 山波平九朗

剣禅一如

武術の稽古には冷暖房完備はない。寒い、暑いは一切関係ない。心頭滅却すれば火おのずから涼し、だ。我慢する。その己との戦いが武術。競技武道は試合で勝つために練習するから方向が変わってくる。敵と戦うのではない。闘うのは己の心とである。それは禅の世界と一致する。剣即禅である。

呼吸投げ さあもういっちょう 春一番    無得流俳句 無得庵是空
写真  寒稽                 菩提亭写多・撮影

平成25年2月12日
至道無難 山波平九朗

もののふの心

NHK大河ドラマ「八重の桜」は幕末の会津藩側から歴史を見ている。これまでに無い視点。開国し侍は刀を捨てた。維新である。その頃の若い武士たちの生きざま。武士としての道はあくまでも外さない。「もののふ」の心である。

早春の 風柔らかに 剣素振り     無得流俳句  無得庵是空
写真 本多青仁斎靖邦のひとり稽古     菩提亭写多・撮影

平成24年2月9日
至道無難 山波平九朗

剣・杖講習会

2月3日、節分。朝から青葉スポーツセンターで剣術・杖術講習会。みなさん熱心。昼食持参で3時まで。合気道の修行には剣や杖を振るのはいい。少年部には楽しいもののようだ。青葉塾道場の「青葉の杖」だ。6時間はあっという間。充実した一日だった。

エイッホーッ 気合も杖の技 福は内      無得流俳句 無得庵是空
写真   講習会風景               菩提亭写多・撮影

平成25年2月5日
至道無難 山波平九朗

春近し

合気道はあくまで日本古来の武術を受け継ぐものでなければならない。根本は克己心。「人に勝つより自分に勝て」だ。つらい修行は勝つためではない。競技武道の柔道。限界が露呈。殴って強くするための強化練習ではない。敵は己である。

道場の 足下の板や 春近し      無得流俳句  無得庵是空
写真 本多青仁斎靖邦のひとり稽古     菩提亭写多・撮影

平成25年2月2日
至道無難 山波平九朗
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