無私

無私。これは何も人のために命を捧げるという武士道の世界のことではない。何かに打ち込むこと。それが魂の輝きを増し、利他という感情が自然に出ると無私の境地になる。普段の心構え。今、である。今を大事にすること。己を捨てること。

他を利する 己を無にすや 青嵐      無得流俳句 無得庵是空
写真 本多青仁斎靖邦のひとり稽古      菩提亭写多・撮影
平成28年6月10日
至道無難  山波平九朗



「気」というもの何者なのだ。合気道の本部道場に通う前まであまり気にする言葉ではなかった。稽古仲間の、ご年配の方々が盛んに口にされていた。「気」というのは何なのか?それ以来追求し続けている。

気とは何 出る出すどっちや 楠若葉     無得流俳句 無得庵是空
写真  本多青仁斎靖邦のひとり稽古     菩提亭写多・撮影
平成28年6月7日
至道無難 山波平九朗

生還

大和くんが助かった。密林の中に入っていくとは考えられない。探しても見つからないのは誘拐、動物の餌食、さらには家庭内の複雑な事情?それが自衛隊の敷地内の倉庫に1週間。寒さはしのぎ、水分はとっていた。人間の7歳以下の子供というのは奇妙な動物ではある。

梅雨の雲 泣きもしないで 受け答え      無得流俳句 無得庵是空
写真 本多青仁斎靖邦のひとり稽古       菩提亭写多・撮影
平成28年6月4日
至道無難 山波平九朗

おしおき

北海道での山中に少年置き去り。親も子も自然の怖さを知らなくなった。地方でもそうなんだから都会ではなおさら。それにしても「おしおき」の方法だ。鬱蒼とした樹林帯の中。2年生の男の子、反抗して林の中に入って行くか?置いてきた親も親。ミステリーだ。

ああだこうだ 考えざるや 青嵐      無得流俳句 無得庵是空
写真 本多青仁斎靖邦の抜刀術         菩提亭写多・撮影
平成28年6月1日
至道無難 山波平九朗

日本武道館

日本武道館は1964年10月4日落成。1週間あとに東京オリンピック開会式。当時はまだ学生。まさかこの日本武道館にこんなに長くやってくるとは思わない。ビートルズの公演が2年後。当時は「とんでもない」と、反対だった。今回の54回大会、40回連続、無事終えた。

ゆるぎなき 武の殿堂や 五月果つ      無得流俳句 無得庵是空
写真 本多青仁斎靖邦の抜刀術         菩提亭写多・撮影
平成28年5月30日
至道無難 山波平九朗

出場40年

ああ、早いものだ40年。それまで合気会の演武大会は日比谷公会堂だったのが、第15回大会から日本武道館に変わった。1977年(昭和52年)である。道場創立3周年記演武会を4月に終えたばかり。その記念すべき日本武道館での第1回目の大会に出るようにと連絡があった。準備期間ひと月。日本武道館の広さに圧倒された。あれから40年。40回目の道場演武。いよいよ明日に迫った。

一瞬に 賭ける演武や 夏羽織       無得流俳句  無得庵是空
写真  本多青仁斎靖邦のひとり稽古     菩提亭写多・撮影
平成28年5月27日
至道無難 山波平九朗

秀吉と千利休

「真田丸」の面白さ。あれは秀吉だろう。戦国時代と幕末が日本のドラマだ。その動の秀吉対真田の心理戦。今回の秀吉の役、小日向がいい。テンポだ。そこに静の茶人・千利休。これから二人の大詰めが。ドラマでどう扱われるか。三谷幸喜の真骨頂。

あたり前 いつでもどこでも 青時雨       無得流俳句 無得庵是空
写真  本多青仁斎靖邦のひとり稽古       菩提亭写多・撮影
平成28年5月26日
至道無難 山波平九朗



ああしようこうしようと思う心が病だという。これは柳生但馬守宗矩言ってる言葉だ。武術はとらわれてはいけない、思ってはいけないということも病だ。そういうことからすると、ひとり稽古というのは無心になれていい。そのまんま。ただ剣を振るだけ。居合道というのはあらゆる武道の元になるものだとそう思うようになった。

あれやこれ 病を取り去れ 五月川       無得流俳句 無得庵是空
本多青仁斎靖邦のひとり稽古          菩提亭写多・撮影
平成28年5月24日
至道無難  山波平九朗

十両力士 宇良

今、大相撲が面白い。野球ファンだったのだが少し距離を置いている。相撲は勝負が早い。その瞬間の動きに奥の深さがある。今注目しているのは十両の宇良だ。身体が小さい。居反りという技、神技だ。

奥義とは 基本のことなり 五月富士    無得流俳句 無得庵是空
写真 本多青仁斎靖邦のひとり稽古     菩提亭写多・撮影
平成28年5月21日
至道無難 山波平九朗

緊迫する稽古

全日本合気道演武大会が押し迫る。道場の中も緊迫する。これがいい。全日本合気道演武大会出場で道場内が燃える。審査前の緊張とは違う。ここで年度が明けて合気道修行のもとのその一に戻るのだ。


演武会 型の稽古や 夏めけり      無得流俳句  無得庵是空
写真 本多青仁斎靖邦のひとり稽古     菩提亭写多・撮影
平成28年5月16日
至道無難 山波平九朗
<<prev 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 next>>